横浜スタジアムにもっと通いたいから引っ越しを考えているのだけど、1年前に購入したベッドとクローゼットの解体がめんどくさくて二の足を踏んでいる、しかし先日風呂場の電気が切れたのでこれを機にやはり早々に引っ越したいと考えている。
という話を高校からの友人にしたら、笑われた。「ほんとてんびんは、何か動くときも止まるときも些細なことが引っかかるよね」。
いやほんとそうなんですよ。そうなんだけど、それ些細なことかー。めっちゃめんどくさくない?金出せば業者がやってくれるよ、と言うけれど、組み立てする時ボンドとか使ってたし、正しく原状復帰される?とかこの狭い部屋でそもそも解体できる?とか思うとなかなか一歩を踏み出せない。そもそも荷造りがめっちゃめんどくさい。今の家にくるまでに、5回も引っ越してきたのになぁ。だから大きい家具は買いたくなかったんだ。でも1年前の私には少し広めのベッドが必要だったのだから仕方ない。
あっこの会話で全然嫌な気持ちになったとかそういうことでなく、改めてそっかーと認識したというだけの話。
人によって”些細なこと”は違う。もちろん性格もあるし、価値観とかその時の優先順位が違う。何を気にして何を気にしないのか。何を選んで何を選ばないのか。選べるものしか選んでないっていう話もあるのだけど。
人生は選択の積み重ね。何かを決断するということは、複数ある未来を1つに選んで前に進むこと。私に”あったかもしれない未来”は、きっとほんの些細なことであっけなく消えていく。選び取ったことだけで”いまここ”の自分は作られていくし、これからもずっとそう。
それが痛く分かっているからこその、腰の重さ。本当はずっと身軽でいたいのだけれど、そうはいかない。それは自分のしてきた選択・決断に自信が持てないからだろうなという気もしている。だからって、どうしようもないことも、それでも毎日何かしらの選択をしないといけないこともわかっている。泳ぎ続けないと死ぬんだ。
僕達の人生上の選択と出会いが次の流れを方向づける
私達の人生はつながり合っている 他の人々と 過去や現在にも
一つの罪が 一つの親切が 新たな未来を生むのよ
ほんとこの予告編ようできとるわ。
選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)
- 作者: シーナアイエンガー,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (6件) を見る