父の気持ちが少しだけわかった気がした

わたしは独身で、今後結婚する気も子供をもうける気も全くなく(できないのではなく、しないのだよ)、さらに動物を飼うという選択肢もないので「親(ないし何ものかを養育する立場)」になることは、今生ではあり得なくなってしまったので、「親の心子知らず」を一生地で行く感じになってしまっているのですが。

 

ちょっとだけ、昔の父の気持ちがわかったような気がした出来事があったので書きます。

 

その前に背景を少し。

わたしの両親は私が生まれた時すでに高齢で(父42歳、母39歳。まぁ今ならあんまし珍しくないかもだけど)、周りの友達の親と一回り離れていることもしばしば。そんな親だったので、わたしは小学校の授業参観とかが恥ずかしくて、だいぶ小さい頃から親離れが始まってました。よって、もう中学・高校くらいになると親との会話もなくなり…とくに父親なんて滅多に話しませんでした(継続中ですが)。

 

そんな父は私が高2か高3の時に定年退職したのですが、すぐにバイトを始めました。そんなある日、バイト先の近くのイトーヨーカ堂で、半額になってる「すあま」を買ってきたんです。わたし、当時(今も)「すあま」が大好きで。和菓子の中で一番好きかもってくらい好きで。「すあま」。

 

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※余談ですが、大学生か社会人になってから出会ったどこかの誰かが「すあま」のことを知らなくて超びっくりしたんだが、これは東日本(特に関東)のお菓子だったのですねー。こんなうまいもの知らずに育つとか残念やね。

※余談ですが、まじまじと「すあま」ってみると、ゲシュタルト崩壊(ではないんだけど)に似た何か不思議な気持ちになってくる。

 

そんな大好きな「すあま」を夜遅くに買ってくる父。

⇒夕飯の後に食べるわたし。うまいうまいこれ好き大好き超大好きという。

⇒すると毎回のように「すあま」を買ってきて「食べるか?」と聞く父。

⇒そして食べるわたし。…以下、繰り返し。

⇒体重増量。

 

バスケ部だったのに。30分程度のサーキットトレーニングではーはーゆってる今から思えば、高校時代のバスケ部って異常なほどの運動を毎日こなしてたわけですけど、こなしてたのに、太った。てゆか脂肪がついた。「すあま」が出てくるまでは、自慢じゃないが(ていうか過去の話だから記憶が美化されてるかもしれないが)、腕も足も腹も、つかめる余分な肉はあんまりなかった。体重は普通にあったけどそれは筋肉がそれなりについてたから。握力片手42kgくらいあったから。

 

まぁ、そこから私のぽちゃ人生が再スタートしたわけですけど、その時の父のことを、何だよって思ってたけど、そんな父の気持ちが少しだけわかったんです、今日。

 

背景長くなった。

 

7月から転職した会社は、個人の席の間についたてとかなく、皆の席の真ん中らへんにお菓子コーナーがあって、各自がそれぞれ好きなように、お土産だったりお菓子だったりを入れたりしてて、皆で分け合って食べてる習慣があって、先日わたしもそこに初めてお菓子を投入してみたわけです。

 

そしたらそのキャラメルが、皆さんにヒットしたようで、「このキャラメルうまー」つって、たくさん食べてくれるんです。皆でわいわい「うまいよね」っつって。そんなの聞いたら、「え、じゃあもっと買ってこようかな」って、「また買ってこようかな」ってそんな気持ちになっちゃったよね。で、ふと「父のすあま」を思い出したわけです。

 

同じ会社の人間に対してすら、こんな気持ちになるんだから、ちょっと仲が断絶して会話もほとんどない思春期の我が子にそんなこと言われたら、そりゃー買ってくるよね毎回。

 

おとんは、嬉しかったんだろうなぁ、あの時。

 

太ったのおとんのせいにしてごめんね。気持ちがちょっとだけわかったよ。

 

 

で、この気持ちを感じて、ますます子育てって難しいだろうなーと思ったわけです。というのは、、、

長くなったのでまた今度書こうかな。

 

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