Pentatonixとアカペラが好きな理由

Pentatonixが好きです。

 


[Official Video] Daft Punk - Pentatonix - YouTube


[Official Video] Rather Be - Pentatonix (Clean ...

わたしはどうもリズム感もないし歌も別にうまくないので、音楽に関しては完全に下手の横好きなのですが、高校時代に同級生とハモネプもどきをやっていたり、落ち込んだ時に回復させてくれたり、音楽、特に歌の持つ力にはとても助けられていたりします。

 

だけどペンタトニックス(というかアカペラ)が好きな理由は他にもあって、本当の「豊かさ」を体現しているなぁと思うのです。どういうことかというと、身体1つあればどんな場所でも素晴らしいものを生み出せるということです。まぁ他のメンバーがいた方がいいだろうから、完全に自分の身ひとつとはニュアンス違うかもしれないけども。

 

過去に同じようなこと書いたはずと思って探したらあった。

tenbin-girl.hatenablog.com

現代の、特にお金や物に価値を見出すような、即物的という表現が正しいかどうかわからないけどそんな価値観においては、「豊かさ」は「自分の得たいものを得られること」ということとほぼ等しいと思われていると思うのだけど、実は違うのですよね。

 

本当に自分自身が豊かであれば、他の何かを必要としないのですよ。ペンタトニックスが楽器を必要としないように(たまにチェロ入るけど)。高い楽器を自由に購入できることが豊かなわけではなくて、例えば自分で楽器を創り出せたり、楽器の代わりになるものを生み出せる方が豊かだと思いませんか。

 

(これは例え話なので、目指してる音楽の方向性云々は置いておいて)

 

そう考えると何かをやたらと必要とする人は、本質的に自分の中に、不満や貧しさ、満たされないもの、渇望があって、それを埋めるために何かを欲しがるのだとわかります。*1自分を着飾る装飾品やストレスを忘れさせてくれる嗜好品や感情をぶつける相手など(それを愛情と呼ぶのかどうかは知らんけど)。

 

自分の内の足りないものを埋めるために、自分の外の何かを求めて、その「何か」をたくさん得られれば得られるほど「豊か」なんて、ちゃんちゃらおかしい話ですね。だって自分の内が貧しければ貧しいほど、それを埋めるために多くのものが必要なんだからね。

 

そして本当の豊かさを考えていると、「豊かさ」と「自由」とはとても似ているというか、相関関係にあるのだということがよくわかりますね。つまり、本当の意味で豊かであればあるほど、本当の意味で自由度が高まるということです。

 

ペンタトニックスの皆さんはメンバーが集まればどこでも歌い出してしまうそうですが、つまりどこでも作品を生み出せるということです。ギターがないと、ピアノがないと、スタジオでないと、、というのはどうしても時間的・空間的制約が生じますね。

 

彼がいないと、甘いモノがないと、酒がないと、、、生きていけないというのはなんて不自由なんでしょうね、という話です。例えばね。

 

自分の内側が豊かであればあるほど、自分の外側には求めなくなって、結果執着もしなくなって、苦しくなくて、より自由になるということですね。それが釈迦の言ってることでもあります、多分。

 

て、いうことを、ペンタトニックスを聴いてるとよく考えるわけです。

 

難しいこと抜きに、彼らは本当に能力はずば抜けているし革新的だしセンスも素敵だし、聴いてるだけで楽しいのだけどね。


[字幕] ペンタトニックス - マイク要らず - YouTube

*1:ここでは向上心からくる渇望みたいなものとか、逆に無気力や絶望から欲求がなくなっているような状態は置いておきます。