春の訪れ

季節が変わっていくのを感じるのが好きだ。

 

日が長くなったのを実感したり、寒い中でも梅の花が咲いてたり、春っぽい風の匂いを感じたり、夏の終わりの虫の声が聴こえてきたり、金木犀の匂いを感じたり。日々の生活の中で、そういう小さな気づきはわたしの心に少なくない潤いを与えてくれている。

 

ただ、春の訪れだけは喜べない。


花粉症道場|花粉なう|MSD

 

春の訪れを喜べなくなってから、もう17~8年は経過している。そう、人生の半分以上、春の訪れを悲しい気持ちで迎えている。結構筋金入り。

 

花粉症の辛さは、なってみないと絶対にわからないと思うけど、これは人の人生を変えてしまう力を確実に持ってると思う。自分ではあまり気にしてなかったけど、ある人に指摘されて気がついた。

 

特にわたしは大学受験の時が人生でピークだった記憶があるのだけど、片手で鼻水を押さえながら試験を受けていたから、書き間違いを消すのとか大変だった。飲み薬は眠気と口の渇きがひどくなるから飲んでなかったし(今の薬は知らんけど)、鼻かむのも周りに悪いので、それしかできず(鼻にティッシュ詰めるとか年頃の女子にはできず、鼻にティッシュ詰めてマスクで隠すってなんでやってなかったのかは謎)。

 

そもそも、花粉症の症状ですが、鼻が詰まりながらなぜか鼻水がとめどなく流れてきて、その結果鼻はかみすぎで赤くなり、口呼吸になるから口は渇くし喉痛くなるし、食欲もわかず、食べても味を感じず、口を閉じて噛んでいる時は息ができないので苦しくて途中で口開けて呼吸しないといけず、目はかゆくなってシバシバして充血して、基本熱っぽくなって頭もぼーっとしてきて何も考えたくなくなり、くしゃみが止まらず(くしゃみのしすぎで腹筋筋肉痛になったこともある)、くしゃみが出そうで出ないむずむず感、、、っていうのが1か月も2か月も続いたら、勉強どころじゃないし、確実に頭の回転も鈍ってると思う。

 

なので、わたしが12歳の頃から花粉症でなかったら、きっとわたしの人生は違ってた。多分もう少し偏差値も上がってて、もう少し偏差値の高い大学に行ってて、出会う人も違って、選択肢も違って、、っていう、「たられば」を考えるのは時間の無駄だからあんまり好きではないのだけど、たぶん絶対人生違ってた。

 

ベジタリアンになってから、多少症状が軽くなった気もしてたけど、今年は卵を積極的に摂取する実験を始めたばかりで、卵を結構食べていたからか関係ないのかわからないけど、結構きついスタートだった。

 

つらい春の訪れ。

本日もいとをかし!! 枕草子

本日もいとをかし!! 枕草子