誰にでも、忘れてしまいたい位の悲しいこと辛いこと怒ったこととかの出来事ってありますよね。むしろ忘れたくない位のことかもしれないけど。
かくいう私にも、ケンカ別れやら何やらしてお互い気まずいまんま、連絡をとってない友人の1人や2人や3人や4人、、?はおります。
そういう時、よく「時間が解決してくれる」って言葉を聞くし、世間では時効って言葉もあるのだけど、正確にはそれちょっと違うよね。と思う話。
「解決」とは
そもそも何をもって「解決」というのかといえば、出来事の種類によって違うのだろうけど、冒頭に挙げた「悲しいこと辛いこと怒ったこと」等の感情的な出来事については、そのことを気に留めなくてよくなった状態を指すのかなと思います。
解決するための方法
で、気に留めなくてよくなるには何が必要かを考えてみたのですけど、大きく以下の3つに分けられると思います。
①忘れる
①-A.別のことに気をとられる
①-B.自然に忘れる
①-C.記憶喪失
②状況が変わる
②-A.自分の望み通りの状況になる
②-B.望み通りではないが違った状況になる
③-C.他に気をとられる問題が起きる(=①-A)
③考え方が変わる
時間が経過する中で、上記①②③が起こること、例えば、別の出来事が起きてそれに気をとられたり、状況が変わったり、自分の考え方が変わったり(これが一番大きいわけですが)、まぁつまり「自分の頭の中が変われば」それまで気に病んでいたことは全く気にも留めなくなり、つまり(一旦は)解決するのですよね。
だから、いくら時間が経っても、何も起きず、状況も変わらず、自分の考え方も変わらないままだったら、きっと何も解決しないのである。(①-Bについてのみ、時間が大きく寄与しているけど、時間が経てば経つほどこじれていくってパターンもある)
逆に、全く時間を要せずとも、考え方や状況が変われば、瞬間的に解決することもあるってことだ。
ほんとうの「解決」のために
でもそもそも、①も②も本質的には「解決」していない。
①は言わずもがな、「忘れただけ」なので、思い出したら同じ感情になるだろうし、なんなら思い出に愛憎フィルタかかって憎さが倍増するかもしれない。
②は環境が変わったからごまかされているだけで、また同じ状況になったら同じような感情になる可能性は非常に高いのである。
てことを考えると結局、③自分の考え方を変えるということだけが、本質的な解決ということになる。たとえば許したりとか赦したりとかゆるしたりとか。
最近はwebや書籍のいたるところで「手放す」という単語が使われていて(主にミニマリスト・セラピスト界隈)、すごくきらきら帯びてる感じがして、個人的にはあまり使いたくない言葉なんだけども、まぁ「離欲」ということですよね。自分のエゴや執着から離れることができたら、辛い思いはなくなって、それがほんとうの解決ということだ。
そこに至るために、時間も手助けはしてくれると思うけど、でもそれはあくまでも手助けであって、本当に解決するのは自分自身なんですよね。と思った話。