体験を増やすにはどうしたらいいか

一昨日、私は非言語情報寄り(?)の人間で、考えるための情報(体験)が少ないから、実際の仕事や生活において相手の立場に立って考えることが苦手だって書いたのですが、

tenbin-girl.hatenablog.com

じゃあどうしたら体験を増やせるんだろうって思います。

 

実は、「相手の立場に立って考える」ことについては、大学3年時のゼミ(法学部)でチームに分かれて模擬裁判みたいなことをやった時に、すごく大事だなと実感したんですよ。

内容は、新幹線のグリーン車(指定席だったかな?)で、乗車券を買って座っている人役(Aとする)と、怪我してるか高齢だとか、立っていることに何かしらのハンデを抱えてるような設定で、自由席じゃなくてグリーン車/指定席車両の通路に立ってる人役(Bとする)、それから車掌役に分かれて言い分をぶつける、という。ちなみに自由席は満席で混雑、グリーン車/指定席車両は空席ありっていう設定だったような。

・Aは、Bに出ていって欲しい(乗車券買ってないなら出てけ)

・Bは、グリーン車/指定席車両で立っていたい(立ってるくらい見逃せ)

・車掌は判定する

読んでお分りの通り、これは圧倒的にAが優位で、結論もAの勝ちなわけです。お金出して権利買ってんだ、という。それは教授も言っていたんだけど。

結論はそうなんだけど、実際チームに分かれて(私はAチームだったのですが)その役になって(教室で椅子に座って、近くにB役が立っているなどのロールプレイもした)考えてみると、色んな人が色んなことを言うんですよね。その発想なかったとか、確かにそうだよなってことも多かったし、それ屁理屈だろってことも多いんですけど。具体的な内容は大体失念してしまっているんですが、B側の発言にハッとしたこともあった気がする。(ハッとした感覚は覚えている)

この模擬裁判の例は、すごくシンプルで簡単な話だけれど、ハタチの私には新鮮というか、すごく良い機会を与えてもらったという印象があります。

 

それから、以前安田弁護士を取材したTVか映画を観た時に、事件現場をかなり詳細に再現していたことも印象に残ってます。首を絞めていた時にどの角度でどうだったのかとか、容疑者と被害者の身体の動きや物の配置なども再現していた。これも数年前の記憶なので曖昧ですが。実際にその場所・態勢になった時、容疑者(被告?)は何を考え、どう行動したのか?等を理解して、弁護につなげるためです。ここまでやるのか、と驚いた気がする。

 

私の今の仕事は転職エージェントで、転職したい人に求人を紹介して、紹介した先から手数料をもらってます。だから、転職させないとお金もらえないんですよね。もちろん、双方、特に転職者の希望に沿わない転職は誰も幸せにならないと思うのでお勧めしたくないのだけれど、現実には「希望に沿ってるだろ」と思われるところでも、転職をためらう人もいます。当然のことだと思うけれど。

その時に、私の役割は不安を取り除いたり背中を押したり、多分ケースによって色々できることはあると思うのだけど、まぁ何かしらのサポートをすべきなんですけど。自分自身が、転職するタイミングで転職エージェントに頼った経験がないので、何が不安で何が問題なのか、わからないんですよね。知識しかない。特に、転職者は専門職だし、男性が多いし、所帯持ちも多いし、つまり私が未体験のことが多いので、余計に感覚がない。

いや、ある程度想像はできるんですよ?知識はあって想像することはできても、実際に自分が体験・体感していない。だから結局ひとりよがりというか、自分自身の考えにとどまってしまって、相手の本当の思いや問題を認識できず、適切な対処ができていないのではないかと思ってます。

でもこれ、体感するって、、自分が転職するしかなくない?って感じなんですけど、、模擬裁判みたいな、なんか良いロールプレイないかな。