年の瀬です。ここ数年、31日の夜21時頃に到着し、翌朝9時に出るという12時間滞在が常になっている帰省だけど、今年は実家にちょっと長く帰ろうかな?なんて思っています。年老いた親と会話できるのもあと何回かわからんし、今更ながら料理とか株とか習っといた方がいいんじゃないかと思ってきた。
うちのおかんはそれなりに結構やり手というか堅実というか、人のことあんまり心からすげぇって思わない私だけど、彼女のことは心底思っている。こっぱずかしくて彼女の人生についてまともに話を聞いたことがなかったけど、今回の帰省では色々聞いてみようと思っている。答えてくれるかわからないが。
でも風呂場が寒いし自分の部屋も寒いしなんなら息白いし、というか土地全体で体感温度が東京より2度程低い気がするってことを今思い出したのでやっぱりいつも通りがいいかな、、。
***
さて。
最近ネット上で怒りのエネルギーをよく目にするんだけど、ていうかそういうものが目立ってるってだけだと思うんだけど、自分自身では怒るほどのことがあまりない。誰かの怒りを見るにつけ、「お、おぅ、、」って圧倒されてる。よくそこまで怒れるなって。あ、ここでいう「怒るの」って、何かに対して怒りを覚えて、その感情を持ち続けたり、それを言動で発現させたりすることを言ってます。
別に怒ってる人を軽蔑するとかそんな気持ちは一切ないし、怒りが爆発して対象をバッサリ切り捨ててるような記事を読むのは、それはそれでスカっとして面白かったり理詰めが勉強になったりするんだけど(もちろんものによるが)、それに一緒になって怒ったり、共感したりできない。自分に当てはめて考えてみても、ぴんとこない。言ってしまえば他人事なんだろう。実際に当事者ではないし、当事者意識も持てない。
で、その理由を考えてみたんだけど大きく3つかなと思った。
1)執着するもの・ことが減った
2)「善悪」「正邪」に対する考えが変わってきた
3)自己責任思考が強まった
1)執着するもの・ことが減った
そもそも怒り、あとそれに類似する悔しさみたいな感情って、どんなものでも執着から生じるんだから、それだけ執着するものが減ってるってことなんだろう。
これって営業としては辛いよね~。前から思ってたけど、自分は本当に営業向いてないと思うわ。そんで最近、ますます向いてなくなってきてるわ。営業っていうより、今の日本で一般的な社会構成員としての適性がない気がする。
2)「善悪」「正邪」に対する考えが変わってきた
怒りって、少なからず自身の善悪・正邪の基準に対する執着から生まれているものがあるわけだけど、最近自分の中で善悪そのものというより基準についての捉え方が変わってきた。端的に言うと、別にどうでもよくね?どっちでもよくね?って思うことが増えた。「絶対に譲れないもの」がないというか。いや多分あるんだろうけど。
善悪って国時代個人(場面)によって基準が変わるわけで、絶対的なものじゃない。相対的なものに縛られたくないって気持ちがあるのかもしれないし、そこまで大したことじゃないって気持ちかもしれない。とにかく、善悪の基準や物事の捉え方は、人によって全然違うってことが理解できてきた。自分だけが正しいわけじゃないってこと。同様に、相手だけが正しいわけでもないけど。寛容になったといえば聞こえがいいけど、ただ人と自分との線引きが明確になっただけという気もする。
それから、良いと思ってたことが後に悪い結果につながったり、悪いと思っていたことが後に良い結果を生んだり、人生ってほんと”人間万事塞翁が馬”過ぎるわけですよ。時間軸で考えた時に、ひとつの行為の今と未来の時点が、ひとりの対象者に対して利益相反となる場合がある、というかそんなことばっかりじゃない?って思うとさ、良し悪しって、なんでも判断するのが難しくないか。
3)自己責任思考が強まった
何かイラっとしたりモヤっとした時に、いやこれは私が~しなければ起きなかったんだとか、階層的になかなか深いところでの原因を自身に求める傾向が、以前より強くなってきた気がする。
何かをするには、というか生きることには必ずリスクがつきまとうわけで、何かを自分で選んでいるならそのリスクも受け止める覚悟でいるべきだと自分では思っていて、ちょっとその度合いが強すぎるのかも。犬も歩けば棒にあたるってことなんだけど、絶対に棒にあたりたくないなら、歩くなと。
事故に遭いたくなければ車乗るな、浮気されたくなければ結婚するな、パクられたくなければ発表するな、死にたくなければ生まれてくるな(ってのは無理だけど)...。
別に犯罪者や倫理観が欠如している人や法人を擁護をする気持ちは毛頭ないんだけど、現象って条件が揃わないと起きないからさ、結婚してなければ相手を失う恐怖とか不安はゼロなわけですよ。もちろん、結婚することで得られる幸福感もゼロなわけだけど。
俳優高畑裕太の強姦事件はホテル側に大きな責任がある。 - されどきのぶろ。
この発想大事。結果は条件が揃わなければ生じない(ことが多い)ので、条件を極力減らす努力は必要/おかんが「誰かを泥棒にしないために玄関と外門を閉める」と言ってたのと同じやつ。予め狙われた場合は諦めるとも。。
2016/08/26 00:01
ハッピーなことだけ享受したい、というのは感情としては理解できるけど難しいよね。で、そういう辛い出来事に遭遇した時に、手放しで怒れるのかというと、どうなんだろう。そのリスクは織り込み済みでは?と思ってしまうわけですよ。
もちろん、2)行為の善悪と3)リスクの想定可否とは別の問題だから、切り離して考えて当然なんだけど、自分の場合は相乗効果になってる気がする。
まぁそんな感じで最近、大きな怒りがないマイライフなんだけど、怒りはなくてもそれなりに悩みはある。あぁ~生きることはつらいなり。織り込み済みだけど。
- 作者: ティク・ナット・ハン,Tich Nhat Hanh
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2011/04/13
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
怒っていい! ? 〈誰にも嫌われない〉〈相手を傷つけない〉怒り方
- 作者: 矢野惣一
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2016/04/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
人生が変わるアンガーマネジメント入門 怒りを味方につける9つの習慣
- 作者: 瀬戸口仁
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/11/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る