やりたい仕事がないと悩んでいる人へ

最近連続で2つの似たようなテーマの記事を目にしたので。

yamayoshi.hatenablog.com

blog.tinect.jp

これに関して、ブコメにもさらっと書いたのでせっかくなのでまとめます。

新卒で採用コンサル会社に入社、その後いち企業の採用担当もちらっと経験し、今は転職エージェントで働いているわたしが新卒で就職活動をしていた頃(2006年...わぁもうすぐ10年やん)、お世話になってたあるメーカーの人事?関連の人(S氏)から聞いて、すごくためになったし今でも大事だなぁ、と思っていることです。

 

働く動機を考えよう

よくやりがちなのですが、皆さん(一応対象は就活・転活している人としますが)「働くこと」が当然のことのようになっていて、「どんな仕事をするか」「どんな会社に就職するか」ってことにばかり意識がいってしまっているように思います。だから「やりたい仕事がないんです」ってことになる。でも、一番大事なところはここですよ。「なぜ」働くのか。「何のために」働くのか。ここをしっかり考えること。さらっと通り過ぎないで!

 

別にかっこいいことじゃくていいので、本音で

S氏からもよく言われてたことですが、本音でいいのです。誰かに言うわけでもないので。社会貢献したいとか、成長したいとか、見栄えのよいことじゃなくていいのです。異性にもてたいとか、お金持ちになりたいとか、世間体が、、、とかでもいいのです。参考までに、私の働く動機(就活当時)ですが、確か「いずれ占い師になりたいのでとりあえず社会人経験を積みたい」「仕事を通して色んな人に会って自分の器を広げたい(成長したい)」「経済的に自立したい」とかだったような気がします(記憶おぼろげ)。 

 

働く必要がないなら、働かなくていいよ 

で、動機を考えてみて、別に働く必要がないなと思ったら働かなくていいのです。働く必要がないのに、何となく周りに流されて就活する必要はありません。ただし学生の方はまだ視野が狭い方が多いと思うので、自分の考えを大人達に話して、意見を聞いてみた方がいいとは思いますけど。

 

動機がないと行動できないよ

どんなことでもそうですが、動機が弱かったり、明確じゃなかったりすれば、それは挫折しやすくなるだろうし、迷うだろうし、投げ出したくなりますよね。

例えばダイエットも、なんとなく「痩せたいな」という人よりは、「来月結婚式あるから、絶対●キロ痩せる!」とか「彼氏に痩せろって言われたから頑張る!」とかいう人の方が多少しんどいことがあっても、継続するでしょうし、結果も出ると思います。

仕事も一緒で、働く「動機」が弱ければ、就活に心折れるでしょうし、入社してからも「なんでここで働いてるんだっけ?」と迷うだろうし、ちょっと嫌な人間がいれば逃げたくなるだろうし、めんどくさいことがあれば投げ出したくなるでしょう。(動機があってもそうだし)

でも、どうしても仕事をしたい動機があって、自分で意識できていれば、ちょっとやそっとでは(もちろん苦しいこともあるでしょうけど)投げなくなります。それに転職もしやすくなります。その動機が「基準」になって次の仕事を探せるので。

だからこの「動機」の部分をその人の「軸」と、人材業界界隈の人間はよく言うのでしょうけど。

 

どんな人間になりたいか

働く動機を考える、というのはこれつまり、人生の目的とか、どんな風に生きたいかとか、どんな人間になりたいかっていうことを考える必要があるということです。動機≒目的ですね。そしてそれが生き方の基準になります。

あまり他の例が思い浮かばないので自分のことを書きますと、世のため人のためになる人間になりたい、自分の知識・技術で人を助けられる人になりたいって本気で思っていて、だから小さい頃から色んな仕事に憧れていました。結構強く思ってたのは弁護士、心理カウンセラー、マッサージ師あたりでしょうか。*1

それ以外にも、せっかく人として生まれてきたので、色んな体験をしたい、経験を蓄積したいと思っていて、でも自分1人では限界があるから、色んな人に会って話を聞きたい、そして事例を蓄積したい、という思いがあります。だから占い師になりたいと思っているのです(今の仕事も、業界は限られているけど近い仕事)。

 

仕事は目的じゃなくて、手段だから

そして、こちらの記事でも書いたのですが、仕事というのは「目的」じゃなくて「手段」であるべきだと思ってます(ていうか実際そうでしょ)。

tenbin-girl.hatenablog.com

いつも思っているのは、「仕事」は手段の1つであって、目的ではないっていうこと。大きい人生の目的があって、その目的達成(ないしは少しでも近づく)のために色んな手段があって、仕事はそのうちの1つにしか過ぎないということです。私にとってはそうだし、みんなそうあるべきだと思う。であるならば、仕事がどうこういう前に、「何のために生きているのか?」「どう生きるべきか?」っていうことをしっかり持っておく必要があると思うんです。

とにかく早くお金持ちに なりたいと思っているなら*2、初任給が高いR社とか、先日とある記事でみかけた平均年収の高いK社とかに入社する、という手段もあるかもしれませんが、今はyoutuberという選択肢もあるかもしれないし、株や投資について学んだ方が早いかもしれないですね。

社会にインパクトを与えたいのなら、資金や設備の面で大企業がそれをやりやすいのかもしれませんが、自分でゼロから革新的な事業を起こすことでそれが達成できるかもしれません。そしてその力をつけるために最初はベンチャー企業で働く、という選択肢もあるかもしれません。

人に必要とされる人間になりたいのなら、自分が元々得意な分野を伸ばすこともいいし、逆に不得意な分野を強化しようとするのもいいと思います。

または、好きなことがあってそれを仕事にする気はないという場合は、家から近くてそれなりにお金がもらえて、自分の時間がしっかり確保できる仕事を選ぶという選択肢もあると思います。

 

そうやって大きな方向性を決めた後で、その中で自分はどんな会社が合ってるかとか、どんな勤務条件だとか、どんな人と働きたいか、等の細かい条件の絞り込みをすべきです。これを検討する時に、自分の価値観や性格や理念等が条件に影響を与えるので、よくある「適性検査」は多少参考になるだろうし、自分は何が好きで何が得意でっていう「自己分析」も必要だと思います。

 

↓「働き方」も色々だしね。

tenbin-girl.hatenablog.com

 

どんなことでもそうですが、「手段」は「目的」ありきです。だから本来仕事というのは、人生の目的ありきで考えられることなのだと思います。だから、「やりたい仕事」なんてものは、人生の目的がない人には、見つかるはずがないのです。 

 

やりたい仕事がないなら

そんなわけで、就活中や転職活動中でやりたい仕事が見つからないって人は、まず自分は何のために就活・転活をしているのか、そもそも仕事をしなければいけないのか、なぜ仕事をしなければいけないのか、っていうところをもう1度しっかり考えてみるといいと思います。どんな人生を送りたいのか、どんな人間になりたいのか。そこがはっきりしたら、あとは達成するための手段を考えるだけです。

いやはっきりしなくても、ぼんやりとでも、おぼろげなものでもいいと思います。人の心も価値観も、変わっていくものなので。そしてそれが変わった時に、選択を変えていけばいいのです。

 

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六本木ヒルズ森タワーにきたのが初めてなんやけどとりあえずスタバがたくさんある(。-_-。)

*1:余談ですが...弁護士→小学生の頃からなりたかったのだけど法学部に入って最初の授業でムリ!て思った。心理カウンセラー→高校時代に憧れてたのだけど、実際に心理学の勉強してた知人に現実をつきつけられて諦めた。マッサージ師→中学2年位にいいかもとか思ってたけど、その後頭からなくなってて、その後はからずも実際に足つぼ・整体を個人事業でやる運びになりましたが、もっと本質的なものに出会って考えが変わったのでやめた。という経緯あり。

*2:個人的にはお金も手段であって目的にすべきでないと思いますが...