こないだ、用事の間に微妙なスキマ時間ができたので、本屋に行った。いつもは専ら電子書籍で、よっぽどの理由がないと紙の本は買わないようにしている。のだけど、なぜか買った。そのうちの1冊が、なかなかよかったのでご紹介。
エッセイ漫画(?)です。
私はこの方存じ上げず(ウィキペディア見たら沢山作品書かれているし、受賞歴もあるしで有名な方なのでしょうね)、ブックファーストの目立つところにポップ付きで平積みされていたから手に取ったのだけど。
帯に、
人生とはかけがえのない一瞬一瞬の積み重ねであることが、励ましとなって読者に伝わってくる。
(東京・中日新聞 2017/5/7)
って書いてあって、そうだなぁって。なんかこういうの久しぶりに読んだなぁってほっこりというか、心が軽い感じになった。ただただ、日常のひとこまを綴っているんだけど、その視点がどれもほほえましい。
シンプルだけど味がある絵柄で、ちゃんと表情から気持ちが伝わってきて、かわいい。
100年後も読み継がれる名作。
(30代、男性)
いやそれはさすがに大袈裟だけど。
最近目にするブログでは、マネタイズ的な方面だったり、世間の色々な傾向に対する論評的なものだったり、はたまた他人の色恋・家庭事情に介入するコメンテーター的な発言だったり、そういう記事ばかり目についてしまって。あとは、人間の心理的・精神的な構造を解説したり分析したりするようなものとか。はてブでもTwitterでも、ひたすら汚い言葉・酷い言葉を見て、なんつーか私の潜在意識が毒されていってる。
それらを選択して読んでいたのは私だけど、ちょっと無意識というか、惰性で、無責任に、そういう情報に自分をさらしてしまっていたなぁと反省中。
単純に、ネガティブ・ポジティブっていうんでもなくて、なんていうのか、、重い。
基本、世の中の色々なことから一歩離れて、ゆるく人生を終えたいと思っているのに、ネットを見ている限り、なかなかそれは難しい。
誰かが誰かを批判してるのを見て、「どっちでもええやん」と心の中で突っ込むのも、確実に衰退に向かっている日本に対する実行力の伴わない意見合戦に対して「これも新たな時代の幕開けだろうよ」と思うのも、絶対無駄だと思うのに、もう今更引き返せないこともわかってる東京オリンピック開催関連のニュースに対して「ほらやっぱり止めた方がいいって」とつぶやくのも、ちょっと疲れてしまった。
かたや「正社員になりたい」と嘆く40代がいて、かたや20代で大企業に勤め、1000万単位の年収を稼いでいたり。どんどん拡がる格差にも、辟易している。でもなす術がない。
ウチにはTVがないから、世間の話題は一応自ら追っていかないと、仕事上話が合わせられないと困る。なのでトップニュース位は目を通すけど。
もっと、現実の自分の生活を大事にして、益田ミリさんの本のように、何でもない毎日の中のあれやこれやそれやを切り取っていけるようにしたいなぁ、と思った次第。
ただ、ご本人はなかなかに悠々自適な暮らしを送られているように見えるのだけど、経済的・時間的余裕がなければあの生活はできんよなぁ、と。(彼女のような生活をしたい、というわけではなく、一般人が、仕事としてでなく日常を切り取るためにはある程度のゆとりが必要ということ。)なので、自分の今後についても、やっぱし考えないといけないなぁと思いつつ(ゆるい)。
本の中で書かれていた岐阜市立中央図書館での合宿は、やってみたいと思った。検索したらとってもいい感じ。
岐阜市立中央図書館 - Gifu City Chuo Library
※写真はある出張先での一コマ。(個人的にほっこりする)