2018年になりましたね。部屋の模様替えが落ち着いておらず、まだ全然気持ち切り替わってない感ありますけども。さて。
AppleMusicで久しぶりに聴いた
先月から宇多田ヒッキーの楽曲がAppleMusicで配信されてるんですよね。ニュースでみた時は、へぇ~、くらいにしか思ってなかったんだけど。先日久しぶりに色々聴いてみたらはまりました。
ヒッキーの歌詞に救われた
何で久しぶりに聴いたかというと、少し前に「私ヒッキーの歌詞ほんとうに好きなの多かったなぁ」と、ふと思い出すことがありまして。声もメロディーもアレンジももちろん良いのだけど、私がその歌詞に意味を見出せて、心から救われた、数少ない歌手なのですよ宇多田ヒカルは。感動的な曲とかいいなぁって思う曲は多いけど、ずっと心に刻まれて消えない歌詞は少ないのだよ。
例えばWait&Seeの
変えられないものを受け入れる力
そして受け入れられないものを
変える力をちょうだいよ
とか。
調べたらWait&Seeって2000年4月リリースだったんですけど、当時自分は高校1年でした。その時から↑の言葉はぐさぐさと突き刺さりまして、もちろんCD買いましたよ。今聴き直してみても、むしろ当時から18年(!!)経った今だからこそ、もっと刺さるよ色々。
だって”つまづきながらって”
口で言う程 楽じゃないでしょ
リスクがあるからこそ
信じることに意味があるのさ
迷わないなんて無理
リスクがあるからこそ
戦う程に強くなるのさ
怖れないなんて無理
どこか遠くへ
逃げたら楽になるのかな
そんなわけ無いよねどこにいたって
私は私なんだから
悩みなんて一つの通過点
大きすぎるブレスレットのように するり
はー。ちょっと秀逸過ぎませんか。最後のブレスレットのくだりとかさ。悩みを大きすぎるブレスレットに例えます?なんだよ天才かよ。
改めて聴いて思ったけど、アラサーになった今だからこそめちゃめちゃクリーンヒットしております。当時17歳の宇多田さんはどんな人生だったんや。
ヒッキーの歌詞の何がすごいのか
彼女の歌詞は全体的に、比喩と隠喩、写実と象徴、口語と文語とかとか、ありとあらゆる表現手法がさらっとないまぜになっていて、そして単語の過不足感が絶妙で、掴めそうで掴めないというか、不思議な世界に引き込まれる。その意味で過不足がないってことなんだろうけど。
それでいて聞き手なりの解釈で色んなストーリーが広がっていくという、、文学的・物語的というのかしら。人によって思い浮かべる映像とか場面とか色味が全然変わりそうな。
あと言葉の組み合わせ・選択が、なんていうか洒脱?「今日選んだアミダくじの線がどこに続くかは分からない」「チューニング不要のダイアル 秘密のヘルツ」って、出てくる?同じ日本語なのに、、広がりが違うよ、、なんか、世界1つ跳躍してるよ。
Letters 宇多田ヒカル 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索
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うまく説明できないんだけどこの記事にいい感じのこと書いてあった。
「歌詞の当て込み方が感性抜群」等とよく評されているのをよく目にする。
これは、彼女のあらゆる方面に精通する教養や、感情のアルゴリズムが複雑難解かつ明朗である証だと捉える事ができる。とってもキャッチーなフレーズを選んでいても、どこかシニカルに聴こえる歌詞があったり、辛辣な単語を無邪気に歌い飛ばすなど、宇多田ヒカルの感性は底無しに思える。
「First Love」の歌詞ひとつをとっても、曲調にマッチした甘く切ない内容であるが、誰も立ち入る事の出来ない様な感情が、言い表せない部分の琴線をくすぐってくる様で非常に繊細な行間を感じ取れる。
そうそうそんな感じ!歌詞の当て込み方が!!感性抜群!!教養がにじみ出てるよね~。平家物語の前文がでてきたりするしさ。
ていうのは技法というかスキル的な話だけど、メッセージというか内容も、なんか潔い曲が多い印象。自責というか自立というか。人に押し付けてない感。重くない。これも表現の問題なんだろうか...。全曲調べたわけじゃないし、好きな曲の印象だから偏っているのは当然なんだけど。
新たに加わった名曲
で、これまで2大歌詞が好きな曲、Wait&Seeと誰かの願いが叶うころだったんですけど、先日堂々1位が加わりました。道。今回初めて聞いたんですけど。
もうこれは1曲通して全てがめっちゃ刺さるんですけど、感じたのはマザーテレサ版の逆説の8か条。最後のIt is between you and Godのところね。神様的な、サムシンググレート的な"あなた"と共にあるって印象を受けました。泣ける。(p_-。グスン
どんなことをして誰といても
この身はあなたと共にある
一人で歩まねばならぬ道でも
あなたの声が聞こえる
私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
どこへ続くかまだ分からぬ道でも
きっとそこにあなたがいる
そうだった、私1人じゃなかったわって気になります。現実社会では1人だけどね!
年明けてからもなんか色々あって、言いたいことも言えない書きたいことも書けないそんな感じだったんだけど、ヒッキーの歌に励まされて本当に助かっているって話です。
→色々みてたら、これお母さまのことなのかもしれないのですね。うちの母は健在なのだけど、私にとっての母も偉大な存在なので、彼女が亡くなった時更に気持ちがわかるかもしれない。
素敵なレビュー。
そして今日、1月19日はヒッキーのお誕生日なんですよ。更に今年彼女は日本デビュー20周年ですね(12月だからあと約1年あるか...)。
ヒッキー35歳と20周年おめでとう。素敵な歌を本当にありがとう、心から。