来月引っ越します

こんなご時世なのだが引っ越しが決まった。契約も無事完了。新居に入れるのは来月下旬。管理会社さんが頑張って入居日を延ばしてくれたらしい。*1

今の家には約9年住んだ。26歳からの9年間って、普通の女性にとっては結構重要な時期と思われるが、そのような自覚は過去の私に無かった。

この9年間、身体的・心理的な面では大層色々なことが起こったけれど、いわゆる社会的な変化はほとんどなかった。ずっと独身、ずっと平社員。それが気ままで愛すべき日常で、”私はこれでいいんだ”と思う反面、たまにネットの海やSNSで、同世代の著名人や友人達の活躍ぶり、躍進ぶりをみて卑下してしまうことも多かった。

その度に「選べるものだけ選んできたんだから」「後悔する余地なし」って自分を納得させてきたのだが、その辺り新卒2年目の頃からメンタル変わってない。

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良いなと思う家が無事見つかって(実は第一希望の家に申し込みが入ってしまって、第二希望の方になったのだけど、これが良い方向に転んでくれたらと願っている)、今の家の解約通知を出しに近所を歩いた夜、とてつもなく寂しくなった。

1Rのウサギ小屋で、1人つつましく生きてきただけなのに。10年前にお酒を断ったので、世間では評判の我が街の飲み屋やご飯屋さんを堪能することなく終わった9年間。 

これまで、”住めば都””転石苔むさず”がモットーの人生で、フットワークの軽さが自慢でもあったので、こんなに寂しくなるなんて驚いた。物心ついてから(社会人になってから)5回は引っ越ししたけれど、当然ながら9年間もひとところに留まったのは最長なのである。お世話になってる美容院や整骨院も今の家から近いし、野球の練習で使っているバッティングセンターや公園も定期圏内なのだ。悲しい。寂しい。

ほんとうは今の駅に住み続けたくて、せめて同じ沿線でと探したけれど、出せるお金と求める条件が合致せず。ゆうて、新居は少し北上しただけなので、全然行こうと思えば行ける。でも、ここらで新しい生活・新しい環境に切り替えるのも、人生の流れなのかもしれない。

 

ちなみに今回の引っ越し理由は同棲開始のため。過去2回、同棲→破局を経験していて(いずれも短期間)、最後の同棲からは丁度10年経った。この10年、1人暮らしに慣れ過ぎてしまったし、2回も失敗したので、正直共同生活に不安はある。(それ以外にも不安の種は沢山ある。そもそも結婚が向いていない人間ではある。)

でも今回は、①それぞれの個室がある②感情だけじゃなく条件で検討している③いつでもやめる心の準備がある、という点で過去とは違うと思っていて、また新しい経験になれば良いかなーと、今年36歳なのにこんなんで良いんだろうか。(良いに決まってる)

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*1:余談だけど、賃貸のこの「新居決め」と「現住居の退去連絡」の塩梅が本当に難しくて皆どうやっているのか不思議だった。不動産屋さんからは、「申し込みから大体2週間位で入居(家賃発生)となります」と言われ、しかし現住居の解約通知は1か月前に送らないといけない。でも新しい家が決まってないのに解約通知出すの心配じゃない...?