人間万事塞翁が馬

こちら、読了しました。

本屋でみかけて、AmazonでみたらKindleアンリミテッドの対象だった。いっちばん最後の著者略歴まで読んで、「パレオな男」の人だったんだー!と気づいた。懐かしい。ブログよく読んでた、実践的健康オタクだった時。

 

本の感想。メモ。

・性格テストは適職診断に使えない

そらそうやろ、と30代後半にもなると分かってくるが、世間では結構色々溢れてるよね。検査とかテストとか好きなお国柄だからかなぁ。

インターンシップや面接では仕事の適性は測れない

というデータが出ているらしい。

・自分の「強み」と仕事の満足度の相関は高くない

同じ組織の中で同じような強みをもった人間が他にいると相対的に自分の市場価値が下がって満足度が下がる。

・自由度(裁量の多さ)の高さ大事

わかる。

・イリイストノートは使えそうなのでやってみたい。

自分の行動を三人称として記録していく。バイアスを外して意思決定の精度をあげるための手法。本の中では転職ノートとして書かれていたが、日々の仕事に活かせそう。毎日つけてる5年日記をこの書き方で書いてみようかな。

 

メモはこれくらい。全体の感想としては、様々な統計データやリフレーミングの手法、判断するための方法などが網羅的に記載されており参考になる部分はあれど、いや、そこまでしなくても...と思っちゃった。

その理由は大きく3つある。1つ目。ご本人も「おわりに」に書かれてるんだけど、私は計画的偶発性理論を体感的に推しているから。

www.rgf-professional.jp

キャリア・ドリフトという考え方は初めて知ったけど。

global-saiyou.com

だいたいにおいて、人間万事塞翁が馬だと思っている。事前にバイアスを外して、色んな項目細かく挙げて、点数化して、A社とB社とC社を慎重に比較して、って。分かるんだけど、事前にどれだけ検討しても想定外の事が起きるのが人生だし、その出来事がどう転ぶか分からないのも人生。

2つ目。ライトな仏教徒だから。輪廻転生はあると思ってるし、過去のカルマの中で生きていると思っている。どんなにバイアス外して検討してーってやっても、それ我らカルマに縛られた中でのことなのよ、と。もちろん努力しなくて良い訳じゃ無いけど、努力できるかどうかすらカルマの中での話だと思っている。

3つ目。インド占星術やってると、2つ目の考えが強化される。人生の流れはあるし、変えられない運命はあると分かる。そして何より、人生は無常だってことが分かる。必ず流れが変わる時が来るし、どうしても苦しい時期はある。

 

1、2、3共に、人生は流れに身を任せたらええんやとか、運命は変えられないんやとか、諦めにも似た印象を与えるかもしれない。でもそれだけじゃなくて、なんていうのかな、大枠ではカルマの中、運命の流れがある中で、日々淡々と努力をし、善を為し、良い状態であり続けられるよう努力するっていうのが自分の捉え方。良い流れがきた時にパッと乗れる準備をしておくことが大事。