運命を信じるか?

と聞かれたら、わたしはとりあえず運命の定義ってなに?というところから確認しますけども。言葉の定義が、前提が違ってて話がかみ合わないことってよくあるよね。

そして確認をしましたらば、

運命とは(ウィキペディア)

運命とは、人の意思や想いをこえて人に幸・不幸を与える力を意味する。
宿命(しゅくめい)などとも言う。
運命論では、人の幸福・不幸などは、人の力をこえたところであらかじめ決まっている、と考える。

ということでした。

運命と宿命との違いについては、

 一般に「運命」とほぼ同義語として「宿命」が用いられている。が、ふたつの違いを指摘する人もいる。江原啓之は、「宿命は変えることはできないが、運命は本人次第で変えることが可能だ」と言う。

とのことでした。

 

わたしは学生の頃から占いが好きで、これまで色々勉強してきまして。最近は特にインド占星術を勉強する時期みたいで、講座とか個人講義受けたり、知人のホロスコープ見させてもらったりして学んでます。そしてインド占星術を学んでいると、先の「運命」について、なんていうかほぼほぼあるんだろうな、という考えに至ります。

インド占星術を学ぶ前からヨガやら仏教やらをかじっていたし、そもそもその前からなんとなく、カルマの法則はあるでしょ!輪廻転生もあるでしょ!と常日頃思っていたけれども、生年月日時間場所でここまではっきり出るのか、と驚きの連続です。

 

「運命」と言うと少し語弊があるかもしれなくて、どちらかというと「配られたカードで勝負するしかない」というニュアンスに近い気がしています*1。つまり生まれたその瞬間からそれぞれ「配られたもの」は違くって、ある程度努力すればその人なりに成功はできるでしょうが、それ以上には至らない、ということです。凡人はどれだけ努力してもイチローにはなれないってことです。

元々健康な人は多少不摂生したりハードワークしても全く問題ないですが、生まれつき身体が弱い人は多少のストレスで病んでしまうでしょう。そういう肉体的なことも出ますし、例えば結婚がうまくいく人いかない人、わたしのように「配偶者が苦しみになる」ということなどもサインとして出ます。切ないですね。事実なのでしょうがないですが。

それでも、例え生まれつき身体が弱くても少しずつ鍛えたり、予防をすればそれなりの健康は保てるでしょうし、逆に健康だからって無鉄砲に生きていれば早死にするかもしれません。結婚がうまくいかない人はその理由を理解して妥協点を探り、努力すれば幸せな家庭が築けるかもしれません。わたしの場合は苦しみと一緒に生きていくことを放棄してしまったけれど、、それも1つの選択かと。

逆に言えば、どれだけ才能があってもそれを磨かなければそこそこで終わってしまうということ。だから「運命」というより「配られたカードがある」っていう方が近いのかなと感じてます。

 

ただ更にいうと、インド占星術では「持ってるカード」とは別に「そのカードの効力が出る時期」みたいなものも定められていて、仮に良いカード・強いカードを持っていても、人生の流れの中でタイミングよくそのカードを切れなければ意味がない(わけではないけど残念な感じな)んです。*2それはつまり、「強いカードを持ってて、且つ、有効に使えるかどうか」についても生まれた瞬間に決められているということになるんだけど、そうなるとやっぱり「運命」っていう方が正しいのかなとも思ったり。

 

何でこんなこと今更(?)書いたかというと、先日講座ですごいなーと思う事例を見まして。赤ちゃん取り違え事件の当事者のお二人のホロスコープを拝見したのですけど。同じ病院で、同じ日、数分違いで生まれてそれぞれ違う両親に引き取られたそのお二人は、その後の人生が全く違うものになってしまったのですが、それがはっきりとホロスコープに現れていたんですよね(詳細は多分掲載しちゃいけないと思うので控えます)。

一般的な占い、西洋占星術四柱推命等は誕生日が同じで生まれた時間も大体同じであれば、読み取れることはほぼ同じになってしまうかと思うのですが(レベル高い占者は読み取れるのかもしれないけども)、ここまで違いがでるもんかと驚いたものです。

 

そのようにインド占星術では結構はっきりと人生の流れ、出来事、幸不幸が鑑定できてしまうわけですけど、別にわたしは未来を知りたいと思って占いやっているわけではないです*3

純粋な研究対象というか、自分や他人、人間を分析・研究していきたいというのが一番でして、全ての問題の原因は大抵自分にあると思うんですけど、問題っていうのは認識することから解決が始まるので、そのためにかなり役立つツールだと思ってます。それに自分と他人、元々「持っているもの」が違うということを理解することは、人を寛容にするし、円滑な人間関係を築きやすくなるはずなので、自分に必要なことなのかなと思ってます。

 

ちなみに。そもそも「配られたカード」って言ってますけど、このカードが配られたのは自分に原因があるわけで(つまり過去世で何かがあって今生これが配られてる)、誰にも文句は言えないからちゃんとそれを引き受けなっていうのがカルマの法則なんですよ。だから「配られたカードで勝負するしかない」っていう言葉はわたしにとても刺さったのです。

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*1:スヌーピーはほんといいこと言うよ

*2:例えばすっごいモテそうなカードを持ってても、その効力が出るのが60歳位だった、、、とか。残念すぐる。

*3:一寸先は光でまぶしすぎて見えないっていうのがモットーなので